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金原政敏:歴史研究家
歴史学講座「創世」
歴史研究家
小嶋秋彦
古代に軍船によって襲来した侵略王権の実相
―大和王朝と崇神天皇の系譜―
古代に軍船によって襲来した侵略王権の実相
―大和王朝と崇神天皇の系譜―
《崇神天皇と「大和」》
「神武天皇の東征」は「崇神天皇東征」 との見解を
これまでの「行宮」の説明から指摘強調したい。
岡田宮の付近には
「シマヅ:島津」との地称があり、
「尊崇する、崇拝する」の語義であった。
次の多祁理宮の
「タキリ」は「哮」で「大声で叫び」ながら
「神に呼びかける、祈り求める」であると
紹介した。
これらの意義は「神を尊敬する」のであり、
第10代天皇の御名「崇神」と同義である。
この証左から当該者の素性は明白である。
さらに「大和」を考慮すればさらに確信となろう。
同用語は音読み訓読みのいずれにおいても
「ヤマト」とは読めない。
つまり当て字である。
「ヤマト」は前に紹介したヘブライ人の用語で
「海の人」の語義である。
その背景は後に解説する。
崇神天皇の勢力が奈良盆地に入来する以前から
同地に勢力のあった人々の用語である。
「大和」の可能な読み音は「ダイワ」あるいは
「オウワ」であるが、
後者はすでに「大倭」として紹介した。
つまり「ダイワ」のみが
この「崇神」勢力集団と係わる呼称である。
その「ダイワ」はギリシャ語における
theo-philes〔神-愛する〕の音写で
「神を尊崇する」との語義である。
つまり「崇神」である。
Theo〔神〕は
インド・ヨーロッパ語圏の祖語を共通にし、
サンスクリット語の deva 、
ラテン語の divvas、また
英語の divine である。
Theo-philes は
ラテン語に dei-fico、deas-facio となり、
「神として崇拝する」である。
ドイツ語では deifizieren〔神として崇める〕、
英語で deify〔神聖視する〕ともなり、
「ダイワ」とは「神として崇拝(尊崇)する」
あるいは「神の崇拝者」を表わしており、
崇神天皇の勢力の慣習を現わしている。
《「大和」の語義》
大和「タイワ」「ダイワ」
=θεο=(Sk.)devas<神>=(Lat.)divus神
(Grk.)θεο-φιλης(theo-philes)、
θεο-φιλως(theo-philos)
神を愛する
(Lat.)dei-fico〔deus-facio〕
神にする、神に祭る、神として崇拝する
deicola〔deus-colo〕神の崇拝者
(Ger.)deifizieren 神として崇める(祭る)
Deifikation 神として尊崇すること、 神(格)化
(Eng.)deify 神聖視する、神にする(祭る)
deification 神聖視、神(格)化「名詞形」
※「ダイワ」とは「神として崇拝(尊崇)すること」
あるいは「神の崇拝者」を表しており、
崇神天皇(『記・紀』の第十代天皇)の崇神と同義である。
和:"ワ"、"カ" phi(φι) 、fi、co、fyの音写
〇崇神 彼等が「神武東征」の主役である。
東征は神武天皇の集団が果たした史実ではない。
➀岡田宮(福岡県遠賀郡芦屋町)
芦屋「アシヤ」
(Grk.)οσια(osia、イオニア訛り)
神の掟
öσιος(osios)
敬神の、聖な信心深い、
〇神を祀ること、祭儀、祭式
島津・島門「シマヅ」「シマト」
(Grk.)αυμαστης(thaymasths)
賞賛者、尊崇者、崇拝者
θαυμαζω(thaymazwό)
θαυμασω(thaymaswό)
敬意を表す、尊敬する、尊崇する
尊ぶ、〇驚く、驚嘆する
θαυματος(thaymatos)
θαυμα(thayma)
驚き、驚嘆、不思議
鞍手「クラテ」「クラジ」
(Grk.)καλητωρ(kalhtwόr)
(大事で)呼び叫ぶ人<神に祈る人、祭官>
καλεω(kalewό)
(神を)呼び出す、神の名を呼ぶ、
呼ぶ、呼び寄せる、招く、呼びかける
②多祁理宮・埃宮
(広島県廿日市市廿日市字高洲/廿日市峰高)
多祁理「タケリ」:
"咆・たけり"大声でわめき叫ぶこと
"たけ・る"大声で叫ぶ、吠え叫ぶ
(Grk.)θεο-κλητος(theo-klytos)
神に呼びかける
θεο-κλητεω(theo-klyteo)
神に呼びかける、祈る、祈りを求める
καλεω(kaleωό)
(神を)呼び出す、神の名を呼ぶ
③高嶋宮
(岡山県岡山市西大寺一宮、安仁神社/ 宮城山<鶴山>)
倉敷「クラシキ」
(Grk.)κλησις(klisis)
呼ぶこと、呼びかける、呼び名
καλεω(kalewό)
(神を)呼び出す、神の名を呼ぶ
κελευσμα(kelusma)
呼び声、掛け声、命令
※「神武東征」の際の駐留地(宮)や
その経路にみられる諸地名には
「神を尊崇すること」に係わる遺称が
確実にみられ、それらがギリシャ語に
依拠していることから、
この東征がインド系(ヤータヴァ族・阿曇族)の
神武天皇によってなされた事績ではなく、
ギリシャ、イオニア系などの集団(種族)に
よってなされたことが明白である。
「神を尊崇すること」つまり
「神を呼び掛ける」ことは「崇神」である。
※οσια(osia、イオニア訛り)神の掟
Öσιος(osios)敬神の、聖な、信心深い
神を祀こと、祭儀、祭壇
忍「オシ」天忍日命:あまのおしひこのみこと
『古事記』<天孫降臨>
故爾に天忍日命、天津久米命の二人~。
其の天忍日命〔此は大伴連等の祖〕
『日本書紀』<天孫降臨>
時に大伴氏の遠祖天忍日命.
久目部の遠祖天槵津大久目を師ゐて~。
『古事記』<神武東征>
爾に大伴連等の祖、道臣命、久米直の祖、
大久米命の二人~
『日本書紀』<神武東征>
是の時に大伴氏の遠祖日臣命、
大久目を師ゐて
●「神武東征」に軍を統帥した大伴氏の祖、
日臣命の遠祖は天忍日命であり、
その祖語が「敬神」に係ることは、
神武東征(実際は崇神王朝の東征)は、
大伴氏すなわち
(Grk.)Εὐθύδημος、
(Eng.)Euthydemos
(エウテュデモス) 氏の末裔が
統率して行った事績である。
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